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伊勢原 人物風土記

公開日:2022.03.11

伊勢原市仏教会の会長に就いた
宇都宮 泰昌(やすまさ)さん
坪ノ内在住 60歳

奉仕の気持ちを常に心に

 ○…市の戦没者追悼平和祈念式典や、年末に伊勢原駅前で実施する歳末助け合い托鉢などの奉仕活動を行う伊勢原市仏教会。今年度は新たな試みとして、市の介護事業に協力。シニアの交流の場として寺を提供する予定だという。「60を超える寺院が加入する。各宗派のバランスを取りながら、地域の人たちに仏教会としてできることを行い、恩返しをしていきたい」と話す。

 ○…1580年開創の曹洞宗福昌院の東堂(前住職)。祖父の代から代々同寺で住職を務め、自身も仏の道を学ぶため伊志田高校を卒業後、駒沢大学へ進学した。20歳の時に父が病に倒れたため、大学3年の時に中退し、小田原の最乗寺で修行を始めた。27歳で住職となるが、その後も計16年間修行を続けた。「僧侶は職業でなく生き様であることを学んだ。若くして住職に就いたことで、檀家さんや地域の方に助けられた。今の自分があるのは、寺を守ろうと助けてくれた皆さんのおかげ」と感謝の気持ちを忘れない。

 ○…大学時代の中華料理店でのアルバイト経験から料理が得意で、カレーやラーメンなどは家族からリクエストが来るほど。住職になっていなかったら料理人になることが夢だった。「いつか法事の後に寺で、皆さんに料理をふるまうことができれば」と微笑む。

 ○…「敷居が高い」という世間の寺のイメージを払拭するために、自身は、地域との交流を積極的に行ってきた。坪ノ内地区の子ども会会長や比々多小学校のPTA会長、教育委員会の委員などを歴任。「地域との交流が本来の寺の姿。奉仕の気持ち、感謝の気持ちを常に持つことを、後を継いだ息子にも伝えていきたい」。長く伸びた髭はコロナ終息を願って1年以上剃っていない。

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