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伊勢原 人物風土記

公開日:2023.03.31

市立図書館ミニギャラリーで4月4日から作品を展示する
藤田 多恵子さん
石田在住 75歳

人の魅力を絵で表現

 ○…笛の演奏家で、国の重要無形文化財保持者になった女性や、プロフィギュアスケーターなど、感銘を受けた人物を題材にした人物画などを展示する。一葉会は「一枚の葉っぱのような絵」という意味。「作品を見た方が、絵を通じて何か好きなことを始めるきっかけになれば」

 ○…九州出身で中学1年の時に父親の仕事の都合で上京。結婚を機に伊勢原へ移り住み50年が経った。油絵を始めたのは30代の頃。下の子どもが小学校に入学するなど手が掛からなくなったことから、「いつか70歳を迎える。今から何か趣味を見つけようと思って」。自分を表現できるのは絵ではないかとの思いから、市内の画家・石田精吾氏に師事。現在も教室に通っている。人物画を主に描くのは「人にはそれぞれ魅力がある。風景や静物も描いてきたけれど人物画に行き着いた。人間って面白いでしょ」とほほ笑む。

 ○…家事や子育て、仕事、両親や夫の介護などもあり、時間が割けず描かない時期もあった。50代では介護の仕事に従事。施設の利用者らから日々多くの学びがあり、楽しかったという。「体力があれば続けたかった。人が好きだから」。現在は娘と2人の孫との4人暮らし。下の孫が小学生になり、「昼間に時間ができて思う存分絵が描けるようになった」と創作意欲を見せる。

 ○…「絵の魅力は初心者でも自分だけの表現ができるところ。国籍も年齢も人種も関係ない。『どんな絵を描くか』だけ」と力を込める。創作でこだわるのは「明暗」。人物の魅力であり、表現の難しさに苦労することも多い。「対象となる人に興味がないと描けない。大山の笛の演奏家の女性、一度お会いしてお話したい」と目を輝かせる。

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