伊勢原 社会
公開日:2023.12.08
キーワードは 地域の「絆」と「距離感」
伊勢原警察署 小下光一署長
今年はコロナ禍で失われた皆さんとの関係を再構築することをテーマに新しい信頼を築き上げるという意味で「距離感」を大切にした業務に心掛けてきました。
特に地域のコミュニティを活用した皆さんとの対話を重視したことにより、警察署への相談件数が増加するなど、一応の防犯意識の向上を肌で感じることができました。
特殊詐欺件数が高止まり
しかし管内の治安情勢を見ますと、県下同様に特殊詐欺の被害が高止まりで推移し、市内では「オレオレ詐欺」やキャッシュカードをだまし取るなど、いずれも被害者の心理を巧みに突いた手口が横行しました。
こうした手口に騙されないためにも、電話で「お金」や「キャッシュカード」の話題が出たら詐欺だと疑い、まずは警察署に相談してもらいたいのです。
また、近年、インターネットバンキングの不正送金被害やクレジット不正利用被害が高止まりで推移していることから、電子決済などにおける個人情報の取り扱いについても注意して頂きたいのです。
交通事故撲滅に対策を強化
8月に交通死亡事故が発生しました。伊勢原市内では国道246号とこれにアクセスする市道での交通事故が多いのが実態です。やはり「心にゆとり」を持った運転を心掛けて頂きたいと思います。高齢者やこどもを対象にした交通事故防止対策ですが、交通ルールを守ることが当たり前のように、小中学生を対象とした交通安全教室の実施や自転車乗車中におけるヘルメット着用の普及に力を入れていきたいと考えています。
おわりに、伊勢原の街を住みやすくするために、防犯意識の向上は欠かせません。これには地域の絆が基本であると考えています。ご近所同士のお付き合いや井戸端会議が行われている地域ほど事件事故が起きにくいものです。こうした「距離感」を少しでも縮めることができるように、皆様のご協力をお願いいたします。
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