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伊勢原 人物風土記

公開日:2024.04.12

3月19日付で第93代伊勢原警察署署長に就任した
滝口 英仁さん
神奈川県警視 54歳

常に「今」を努力する

 ○…署長就任にあたり署員に「警察の責任と義務を果たす」「市民との信頼関係」「チームワーク」の3点を訓示。「市民の生命、身体、財産を守ることが警察の責務であり、市民の声に誠実に耳を傾け、信頼関係を築くことで犯罪が起こりにくい社会になる。署員同士が信頼しあうことで仕事がしやすくなり、各々が持つ力を発揮できるようになると考えている」

 ○…厚木市出身。中学生の時にレコード店でオフコースのライブ映像を観て音楽に目覚める。「体中に電気が走って、やってみたくなった」と振り返る。高校で軽音楽部に入部しバンドを組み、大学進学後も音楽活動にのめり込んだ。今でも自宅でジャンベなどの打楽器を奏でるのが楽しみのひとつ。

 ○…警察官に就くきっかけも音楽が関係する。高校の時に部室から楽器が盗まれたが、翌日には犯人が捕まり、楽器も無事に戻った。「警察がたった一晩で解決したことに驚き、感動した。興味を持ち始めたのはそこから。大学4年の時ににその記憶が蘇り応募した」とほほ笑む。

 ○…最初の赴任先は相模原の交番勤務だった。その後、第二交通機動隊や高速隊など「交通畑」を歴任。「交通事故の被害者で忘れたくても忘れられないことがある。1件でも事故を減らしたい気持ちの基になっている」と語る。また警察学校で新人の指導、本部で職員採用にも携わる。若者の成長にやりがいを感じ、「2千人超に関わったのは財産。もう一回やってもいいくらい」。人と話すことや人を笑顔にすることが好きで、常に今を努力する性格。「署長職は光栄。役割を100%発揮し、責任を全うする。署員一人一人に力を発揮してもらい、総合力で伊勢原の安全を守っていきたい」

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