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伊勢原 人物風土記

公開日:2024.06.07

保健師として第59回神奈川県看護賞を受賞した
栗田 由美子さん
介護高齢課 59歳

信条は七転び八起き

 ○…保健師や助産師、看護師として長年にわたり業務に励み、顕著な業績をあげた人を表彰する看護賞。市の母子保健計画の策定や介護保険制度の立ち上げに携わり、「健康いせはら21計画」の策定など、新たな施策づくりや保健事業の立ち上げに貢献した。「私というより、市の代表としての評価だと思う」

 ○…福島県出身。両親の仕事の都合で幼少期から転居を繰り返す。小学校低学年の頃までは体が弱く、写真はいつもマスク姿、プールの授業を受けた記憶はない。肺炎で入院した時に優しく接してくれた看護師が「人の生に関わるすばらしい仕事として助産師を進めてくれたことが今につながる」と振り返る。

 ○…看護学校の実習で保健師と様々な事情を抱えた家庭を訪問。誰もが普通の社会生活を送れるように支える側になりたいと保健師を目指す。87年に伊勢原市へ入庁。高齢者福祉や母子保健業務などで多くの市民と関わってきた。病弱だった幼少期、母親の介護など支えられる側も経験。「人によって必要な支援が違う。介護の大変さを身をもって体験しているから、色々な立場になって考えることができるようになった」と話す。

 ○…以前は登山も楽しんでいたが股関節を痛めてからはクライミングがメイン。「筋力の大切さを実感。リハビリを兼ねて体力づくりに励んでいる」と笑う。若い保健師の育成などやり残した事はたくさんある。「今後は介護が必要にならないように、病気の手前で予防するような活動をやりたい」と語る。「後悔することも多かったが、何があっても、いつか活かそうとタダでは起きない七転び八起きな性格。周りの人に支えられてここまでこれた」と感謝の言葉を口にする。相模原市在住。

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