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伊勢原 人物風土記

公開日:2025.04.11

伊勢原バッティングセンターでさまざまなイベントを企画する
大平 聖也さん
岡崎在住 28歳

子どもの笑顔が原動力

 ○…「野球の面白さを子どもたちに」。その一心で、開業から約40年経つ市内唯一のバッティングセンターを舞台にイベントを企画。バッティング体験を皮切りに、花火大会、キッチンカー、キャンプ用品のマルシェなど、多彩な企画で子どもたちを魅了している。今年の春には、センターに通う小学生の交流試合も初開催。弾ける笑顔に「やっぱり野球って楽しい」と改めて実感する。

 ○…実は、毎週月曜日のみセンターを手伝うスタッフ。きっかけは3年前。社会人になり、気分転換にと、子どもの頃に通ったセンターを訪れる中で人手不足を知り、「仕事が休みの日なら手伝いますよ」と冗談半分で言った一言が現実に。そこで目にしたのは、かつての賑わいが嘘のような光景。習い事の多様化などで、客足は最盛期の半分に。「この場所を無くしたくない」とインスタグラムでの情報発信をはじめ、手作りのチラシを配りPR。「懐かしい」と訪れる親世代や、楽しそうにバットを振る子どもたちの姿が増えるのを見て、「居場所になっているのかな」と手応え。

 ○…伊勢原生まれ、伊勢原育ち。小学4年から野球を始め、竹園小のチームでセンターを守り「守備とバントと走塁の人」と振り返る。中学でも続け、高校時代からは草野球チームにも所属。現在もプレーを続けている。本業は動物病院の看護師。飼っていた猫の死をきっかけに、物言わぬ動物の気持ちに寄り添い、日々勉強。看護にやりがいを感じている。

 ○…将来の夢は、スポーツの活性化で伊勢原の人口をもっと増やすこと。「一度出ても、また戻ってくる人が多い。都会のような大きな施設はないが、人の温かさや治安の良さが自慢」。地元をもっと面白く、と若い炎を灯した。

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