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伊勢原 人物風土記

公開日:2025.04.18

4月1日付けで伊勢原市教育委員会の教育長に就任した
宮村 進一さん
高森在住 62歳

個性生かしプラスに

 ○…「諸先輩方が築き上げてきた伊勢原の教育を引き継ぐ大役に身が引き締まる思い」と心境を語る。従来からの常識を「当たり前」と捕らえず、しなやかな考えで、様々な声を受け止めながら、「伊勢原らしい教育」の推進を担っていく。

 ○…横浜市出身。刺激的な中学生活が教員を目指すきっかけになった。「学校には四季があり、出会いや別れ、喜怒哀楽があった。うれしい事、悲しい事のすべてが面白かった」とほほ笑む。教員をめざし横浜国立大学に進学。初めての赴任先は伊勢原中学校。国語の授業、2年生の担任、野球部の顧問と3役を務めた。野球が好きだったが中・高では全く経験なく、大学で準硬式野球部で活動した経験からだった。「中学の恩師が自分の教師像を裏切ってくれた。生徒と同じ目線で、常識に捕らわれない人だった」と笑う。

 ○…成瀬中や山王中、市教育委員会のほか県教育委員会では児童生徒指導室などで力を発揮。石田小で教頭、成瀬中では校長も務めた。教員として未熟だった新人の頃から、生徒と向き合い対話することに自信をもってきた。1年目の夏、教師に向いていないのではと悩んだが、秋の文化祭で生徒と本音で対話したことで初めて通じ合えた。迎えた卒業式、生徒の名前を呼び、校長から卒業証書を受け取る姿に感動。「言葉では言い表せない教師としての醍醐味とやりがいを感じた」。

 ○…生徒はもちろん職員の「持ち味を生かす」のがモットー。「個性はプラスにもマイナスにもなる。どう捉えて活かすかが大事。個性をプラスにすることでやる気と元気が出る」と語る。40代、50代は県教委での職から、地域との関わりが薄かったため、「丁寧に対話をしてつながりを強めていきたい」と話す。

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