発想クルリン課の課長を務める 酒井 健司さん 伊勢原市職員 42歳
型にはまらず駆け抜ける
◯…今年度新たに創設された「発想クルリン課」に着任し、市の財源確保と地域活性化という重責を担う。役所ではタブーとされがちな「稼ぐ」というミッションに対し、「戸惑いと喜びが半分ずつ」と率直な胸の内を明かしつつも、「自分の裁量で動けるチャンス」と前向きな姿勢を見せる。すでに現地決済型ふるさと納税の導入を始め、ポータルサイトの拡充など、具体的な取り組みを次々と推進し、「市役所の本気度を試されている」と語る。
◯…2011年に民間企業から伊勢原市役所に入庁。これまでに生活福祉課、財政課(秦野市への出向も経験)、下水道課、公共施設マネジメント課など多岐にわたる部署で経験を積んできた。特に下水道課で担当した使用料改正では、「いい意味での生意気さ」で議員にも積極的に働きかけた。「市民にプラスになると思うことは、とにかく動く。言い続ければやりたいことをやらせてもらえる意外と温かい環境」と公務員としての仕事の面白さを実感する。
○…小田原市出身。数学を得意とする一方で、職の幅を考慮し大学は法学部に進学。新卒で地元の信用金庫に就職後、上場企業の投資家と株主向けの広報を専門とするコンサルティング会社の営業職を経験した。「いかに早く、いかに結果を出すか」という公務員には不足しがちな視点と行動力を培い、現在の業務にも活かしている。
○…「炎に癒される」と小田原の自宅には薪ストーブが中心に据えられ、薪割りが日課だ。登山からクライミングへと趣味を発展させ、靴磨きも嗜むなど多彩な一面も。神輿の担ぎ手として地域活動にも参加し、オフも全力だ。常に「後悔しないように」と「型にはまらない行動力」で日々を駆け抜けている。
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