伊勢原 教育
公開日:2025.07.25
東海大学 新学長
「丹沢の山並みのように」
広がる研究分野に期待
平塚市北金目にキャンパスを置く東海大学の新学長に4月1日、同大工学部機械システム工学科教授で、ソーラーカーチームの監督を務める木村英樹さんが就任した。全国にキャンパスを持つ国内屈指の総合大学の舵取り役として、各地を飛び回る日々。「最近は忙しくて学生と接する機会は減ってしまった」と話すが、「そろそろ落ち着いてきたので現場に出ていきたい。学生の熱に触れ、全力で応援する学長になりたい」と話す。
23学部 多様な学び
同大卒業生が学長を務めるのは3人目。「基本に忠実に、教育力と研究力を磨いていきたい」と意気込む。23学部を有する多様な研究の広がりが同大の強みだ。「何かが1つ突出しているのではなく、湘南キャンパスからよく見える丹沢の山並みのように、研究分野の広がりがある」。例えば医学と工学、環境と生物など、いろいろな学部学科の分野を掛け合わせた研究にも期待する。
強豪揃いのスポーツ分野や土木建築、医療の領域で活躍することが見込まれるドローンも力を入れている一つ。全国に先駆けたドローンアカデミーの設置にも関わってきた。「大学内で国家資格が取れるのは日本初。面白くなると思う」と目を輝かせる。
今年3月にお披露目した陸上競技場の「電子ペーサー」は、同大の花形でもある陸上競技部の両角速監督の要望を受けて開発したもの。卒業生が経営する高見沢サイバネティックスとの共同開発で、LEDを400mトラックに埋め込み、発光させてランナーのペースを誘導するもので、特許出願中だ。「心強い卒業生たちがいて、すぐに実践できるのも東海の強いところ」と胸を張る。
ソーラーカーへの情熱今も変わらず
熱を入れるのはなんといっても、ソーラーカーチームだ。8月下旬に豪州で開催されるブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジには、学長としての予定の合間を縫って、現地に行きたいという思いを募らせている。「僕は衛星通信も得意だし、何よりソーラーカーを始めて30年の経験もある。きっと力になれると思うから、行かせてほしいなぁ」と、茶目っ気たっぷりに笑った。
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