伊勢原 人物風土記
公開日:2025.07.25
特定非営利活動法人はらぺこ賄い食堂の理事長を務める
菊村 和久さん
高森在住 48歳
有言実行を貫く
○…伊勢原市社会福祉協議会が夏休みに開催する子ども食堂に協力し、キッチンカーで「移動式こども食堂」を開く。市内在住で子どもと60歳以上の高齢者は無料。大人は200円で、カレーライスやかき氷などを提供する。今年2月には文化会館前で炊き出しを実施。カレーライス約200食を無料で提供した。「『美味しい』という子どもたちの笑顔がうれしかった」と目を細める。
○…板戸出身。伊勢原中学校を卒業後、住み込みで働き、運送業などを経て32歳で独立。運送業(株)インターナショナルカンパニー(INC)を設立、代表取締役を務める。「周りからは反対の声もあったがやると決めたら突き進む、有言実行が信条」。また、人の行動や決断に対して背中を押すが、決して否定はしない。「相手の可能性をつぶしたくないから」
○…決して裕福ではなかった実体験から、生活が苦しい家庭の子どもや独居の高齢者などに何とか手を差し伸べたいという思いを以前から抱えていた。将来役に立てば、と調理師免許を取得していたこともあり、こども食堂を開くことを決意。大人が「チケット」を購入し、その費用で子どもに食事を提供するシステムをSNSで知り、友人に相談。賛同者と共に法人を設立した。経費は自身の給与から毎月10万円を会社から法人に寄付する形で賄っている。「子どもの頃受けた恩を、いずれ成長したら子どもたちに返す。皆がそういう気持ちになってくれたら」と語る。
○…「やらなければいけない事より、やりたい事を優先してしまう。妻や子ども、家族の理解と協力のおかげ」とほほ笑む。将来は市内小学校を巡回し、児童らに食事を振舞うような、移動式子ども食堂の広がりを見据えている。
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