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公開日:2025.08.15

東海大学医学部付属病院
命の尊さなど伝える
小学生が職業体験

  • 心臓マッサージを体験

 東海大学医学部付属病院の松前記念講堂(伊勢原市下糟屋・渡辺雅彦病院長)で8月2日、命の尊さを学ぶ夏休み特別企画として市民公開講座「生命(いのち)を守る仕事」が開催された。伊勢原市のほか、近隣の小学生を対象に、児童と保護者ら約130人が参加。同院の救命救急医や伊勢原警察署員、伊勢原消防署員が講師として参加した。

 医療現場や地域社会の安全を守る最前線では、医師、看護師、救命救急士、警察官など多くの専門職が昼夜問わず「生命を守るため」に尽力している。同院は、そうした仕事の重要性を子どもたちに伝え、将来のキャリア選択の一助とするとともに、地域社会への貢献をめざし同講座を企画。伊勢原警察署や市消防本部の協力のもと、病院との枠を超えた包括的な学習機会の提供を行っている。

 この日参加者は、3つのグループに分かれ、「BLS(一次救命措置)・ファーストエイド体験」、「ドクターヘリと救急車見学」、「警察車両と消防車両見学」を体験した。

 一次救命措置体験では、同院の高度救命救急センター医師や看護師がBLSや心臓マッサージ、AEDの使い方などをレクチャー。実際に三角巾や新聞紙を使ってケガをしたと想定した腕を固定する方法やAEDの使い方、心臓マッサージの方法などを学んだ。

 ドクターヘリとドクターカー見学では同院のヘリポートで機体を見学。参加した児童らは、ヘリの前で記念写真を撮ったり、患者の搬送方法や装備について、またドクターカーと救急車の違いなどについて質問を投げかけるなど、興味津々の様子だった。

 さらにパトカーや白バイなどの警察車両、はしご車などの消防車両を見学。パトカーやはしご車への乗車体験のほか、警察官が所持する手錠や警棒を見て驚いた様子で「本物ですか?実際に使ったことはありますか」などと矢継ぎ早に質問する場面も見られた。

 両親と一緒に参加した梅原悠希さん(南足柄小5年)と康希さん(同3年)は「ファーストエイドがとても勉強になった。AEDは前に途中まで経験したことがあるが、今日は最後まで体験できたので良かった。とても楽しかった」と笑顔で話した。

 すべての体験を終え、講堂で閉会式が行われると、同院救命救急科の青木弘道氏は「ドクターヘリやドクターカー、パトカーや消防車に将来乗ってみたい人」と質問。参加児童が大勢手を上げ、「この体験で命を守る仕事の重要性や将来、進路を決める際の役に立てば」などとあいさつした。講座終了後には、参加児童ひとり一人に修了証が授与された。

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