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伊勢原 人物風土記

公開日:2025.08.22

神奈川県行政書士会秦野伊勢原支部の支部長を務める
田中 徹さん
石田在住 70歳

親切・丁寧で人の役に

 ○…秦野、伊勢原市役所のほか、道灌まつりでも無料相談会を実施し、相続や遺言など幅広い相談に対応する「頼れるまちの法律家」として地域に根付いた活動を行う。支部長として取り組むのは、トップダウンをやめ、総務や相談、研修など各部に主体性を持たせ、若い世代を登用し、要職に女性を推薦するなど支部の若返りを図る。また空き家対策を重点的に推進し、有事の際の市との災害協定締結などの活動も推し進めていく。

 ○…生まれも育ちも伊勢原。県庁の職員として許認可や土木、広報、介護などさまざまな部署を経験する。特に介護保険がスタートした当初、さまざまな申請の対応に追われ、仕事を終えるのが夜中12時近くになることも。「帰らず飲みに行って、そのまま登庁することもあった。一番飲んでいたんじゃないかな」と楽しそうに振り返る。

 ○…定年を前に退職し、飲食店経営に乗り出す。「何で飲食か?食べたり飲んだりが好きだった。自分で店を出したらどうだろうと思った」。しかし飲食店経営の難しさを痛感し、あえて撤退。これまでの経験を活かそうと60歳の時に行政書士事務所を開業する。「親切・丁寧・わかりやすくがモットー。専門用語は一般の人には分からないことも多い。困っている人に出来るだけわかりやすく伝えないと。喜ばれるとうれしいし、やりがいになっている」

 ○…「なかなか会えなくて寂しい」。遠方に暮らす孫への思いは募るばかり。今年1月には愛妻を病気で亡くす。「傍にいるのが当たり前だと思っていた。今でも声を掛けそうになることがある」。デスクには愛妻と孫娘のほほ笑む写真が飾られている。「妻がいつも見守ってくれている。ちゃんとしないと怒られそうだから」

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