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伊勢原 人物風土記

公開日:2025.09.19

伊勢原市子育て支援センター「クルリンにじっこひろば」をとりまとめる
森屋 弘美さん
伊勢原市在住 58歳

子育ての味方でありたい

 ○…就学前の子どもと保護者が集う「クルリンにじっこひろば」を子育てアドバイザーたちと運営。今年4月の移転リニューアルを機に名称を検討する中で、「支援」という言葉に敷居の高さを感じる保護者が多いことから「にじっこ」という名前が生まれたという。「一人ひとりの個性(虹)を大切にし、多様な子育てがあって良い」、そんな思いと共にアドバイザーたちのアイデアでワークショップやイベントを毎月開催。「相談がなくても気軽に遊びに来ることができる場所、それが理想」

 ○…25年間伊勢原市の公立保育園の保育士として勤務。赤ちゃんが母乳しか受け付けず、保育園でミルクを飲んでくれないという事実に直面した。赤ちゃんが苦しい思いをしないように、仕事復帰前に離乳の準備を進めてほしいと思うように。もっと広い立場で保護者を支えたいと考え、13年前に保育課へ。その後、子育て支援センターの担当として、現在も保護者に寄り添い続ける。

 ○…伊勢原で生まれ育つ。9歳年下の妹が生まれたことをきっかけに、ミルクやオムツのお世話をしたことが原体験。実習で保育園に行った際、「ママに会いたい」と泣いていた子どもが、迎えに来たママには「帰りたくない」と泣く姿を見て、「子どもの素直な気持ちを知りたい」と迷わず保育士の道へ進んだ。

 ○…34歳で初めての子を出産し、保育士でありながら子育てに悩んだ経験も。ふたりの子どもたちは成人し、今では一番の応援隊だ。「仕事をする姿に、『かっこいいよ』と息子の一言。なによりうれしい瞬間」。佐野元春さんの大ファンで、ライブにも一人で足を運ぶ「つまらない大人にはなりたくない」という歌詞が今も前に進む原動力になっている。

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