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伊勢原 人物風土記

公開日:2025.10.31

伊志田高校1期生で同窓会「水無月会」の会長をつとめる
関谷 泰弘さん
平塚市在住 65歳

気持ちは高校3年生

 ○…県立伊志田高校が創立50周年を迎え、11月7日(金)に記念式典を伊勢原市民文化会館で開催する。在校生や同窓生、来賓など千人超が出席し、ラストは卒業生で、ZARDの坂井泉水さんの曲「負けないで」と校歌を全員で合唱する。「あっという間の50年。これを通過点にして100年、150年と受け継いでいってほしい」と話す。

 ○…生まれも育ちも平塚。高校進学時に新設された伊志田高校に入学する。当初は厚木の夜間高校の校舎を間借りする形。「新設校が珍しく、バスの中で校章をジロジロ見られるのが恥ずかしかった。大人しく内気な性格だったから」と笑う。翌年新校舎へ移るとすべてが新しかった半面、校庭は石だらけで整備が行き届いていなかった。「体育の授業は石拾い。我ら1期生はみな強烈に記憶している」と振り返る。当時は生徒と教員の距離が近く「活気にあふれていた、毎日学校に行くのが楽しかった」

 ○…卒業の3カ月前に同窓会が立ち上げられ、4クラスから2人づつ実行委員に選出された。「なぜか会長に選ばれてしまった。ぜんぜん人前に出る性格ではなかったのに。内気で恥ずかしがり屋ですから、まだこの時は」。高校を卒業以来、会長として毎月母校に顔を出す。「大した用事がないが、学校と同窓会の繋がりを絶やしてはいけないから。だから気持ちはずっと高校3年生のまま」とほほ笑む。

 ○…大学を卒業後に自動車販売店に就職。飛び込み営業で人と話すことが鍛えられた。「平日休みは学校に行くのも都合が良い、同窓会がライフワーク。家族も慣れている」と話す。課題は後任の育成。「毎年新しい後輩と関われるのがやりがい。人との繋がりをこれからも大事にしていきたい」

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