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公開日:2025.12.26

伊勢原市
シイタケ生産が最盛期
特長は旨味と芳醇な香り

  • ハウスで手塩にかけたシイタケを手にする深瀬さん

 県内有数の産地として知られる伊勢原産シイタケが最盛期を迎えている。年末年始を迎え、鍋料理などに欠かせないシイタケは販売先のJA湘南直売所「あふり〜な」でも人気の農産物の一つになっている。

 JA湘南の担当者によると、伊勢原市内のシイタケ生産農家は8戸(JA湘南きのこ部会所属)。そのいずれも、菌床という、オガ粉に米ぬかや麦ぬかを加えて固めたブロック状の培地に菌を植え付けて栽培する方法で生産している。

 三ノ宮の深瀬太一さん(40)は、3棟のハウスでシイタケを生産。ハウス内は日中23℃〜25℃に設定し、夜間は10℃に下げて菌の活性化を促す。

 現在市内に出回っているシイタケは、2月から桜が開花する頃までに仕込みを行う。10月頃から出荷がはじまり、天候などにもよるが5月の連休くらいまで店頭に並ぶという。現在は年末に向けて、シイタケの菌を活性化させるため、水やりや菌床をたたくなど、さまざな刺激を与える「発生操作」を行う時期。シイタケはキノコの中でもメジャーな菌類。管理しやすく、栽培しやすいのが魅力」と深瀬さん。

 伊勢原産のシイタケは出荷から販売先までが近いことから「新鮮で肉厚、水分量が多く旨味と芳醇な香が特長」と深瀬さん。また伊勢原の地が、寒さと温かさの絶妙な寒暖差が、シイタケ栽培に適しているという。

手作りの菌床でこだわりの生産

 より美味しく形も良いシイタケを消費者に提供するため、菌床を自分で作ってシイタケを育てる深瀬さん。手間は要するが、水分量や栄養分などを自分で設定できることがメリットだという。「半年間、手塩にかけて育てたシイタケがきれいな形にできた時が一番うれしい時」と話す。

 「煮ても焼いても、何にでも合うシイタケ。冷凍保存もできる。自分の最近のお薦め料理はおでん」と話す。また消費者には、「地場産の農産物を購入してもらうと、きっと新鮮さに驚くと思う。ぜひ地元産の農産物を手に取ってみてほしい」と呼びかける。

 伊勢原産シイタケは「あふり〜な伊勢原店」、同比々多店のほか、地元スーパーなどで販売されている。

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