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公開日:2026.02.06

地域と芸術家つなぐ
アートのサブスクが始動

  • ホテルロビーに展示された作品の前に立つ、右から熊谷氏、村山氏、浅野氏

    ホテルロビーに展示された作品の前に立つ、右から熊谷氏、村山氏、浅野氏

 芸術をより身近なものにし、地元の芸術家や次世代の育成を支援することを目的とした、新たな芸術家支援型サブスクリプション活動が伊勢原市内でスタートした。その第1号として、1月中旬よりアパホテル伊勢原駅前のロビーに、日展などで活躍する陶芸家・村山恵子氏の作品が展示されている。

「ビジネス」ではなく「応援」を形に

 このプロジェクトは、有限会社K―SYSTEM代表の熊谷勝利氏、アパホテル伊勢原駅前を経営する有限会社アサノビル代表の浅野直樹氏、そして陶芸家の村山恵子氏の3人が中心となって立ち上げた。最大の特徴は、これが営利を目的としていない点だ。「ビジネスとして成立させようとすると、どうしても身構えられてしまう。あくまで芸術家を応援する仕組みにしたい」と熊谷氏は語る。

 協力企業や施設から月々数千円の支援金を募り、それを作品の展示費用や創作活動の支援、さらには若い芸術家の育成に充てていく計画だ。

空間に「地域らしさ」

 第1号の展示場所となったアパホテル伊勢原駅前のロビーには、村山氏の代表的なシリーズである「生命の木」が飾られている。

 参画を決めた浅野氏は「どこに泊まったか記憶に残らないような均一なビジネスホテルではなく、地域らしさを出したい。本物の芸術作品が置かれることで、スタッフとお客様の会話の起点にもなる」と地域貢献への思いとホテル運営上の意義を話す。

埋もれた名作に光を

 芸術家側にとっても、この試みは大きな意味を持つ。村山氏によれば、公募展に出展するために心血を注いで作られた素晴らしい作品であっても、一度展示が終わればアトリエに眠ったままになってしまうケースが多いという。「人に見てもらう機会が増えることは、作家にとって何よりの励みと自信になる」と村山氏は期待を寄せる。

 今後は、熊谷氏と浅野氏が活動する伊勢原ロータリークラブのネットワークなども活用しながら、賛同する企業や飲食店を増やしていく考えだ。現在は市内を中心に活動しているが、将来的には関東、さらには全国へ支援の輪を広げていく展望を描いている。

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