市民活動フェスタ2012実行委員長 椎名 浩さん 寺尾中在住 71歳
人と人繋ぎ、日々奔走
○…共創・協働のまちづくりをテーマに開かれる「市民活動フェスタ」は、開催まであと9日。市内の市民活動団体と、やりたい事や団体を探している人とを繋ぎ、団体の活動をサポートする「市民活動センターあやせ」の役員として早1年半が過ぎ、事業部部会長としてフェスに携わる。スポーツ・芸術・環境など、現在は122団体が所属している同センターで、代表挨拶や企画・提案、書類作成、会議の司会まで「なんでも屋」ぶりを発揮している。
○…障がい者作業施設「希望の家」の所長や選挙管理委員、地区社協会長の顔も併せ持つ。その前には自治会長も7年務め、市内には知り合いだらけ。経験の無い事もとりあえずチャレンジし、慣れ親しむ人とも、初めて会う人とも、同じ空気で接するためか、相手は話しているうちに、ふと心を許していることに気づく。障がい者や高齢者、若い人まで日々様々な人に接している分、相手への思いやりはひとしお。「親切の押し売りはしないけど、支え合いたいからね。うぬぼれず、誠実にさ」。ゆったり話す会話のテンポがまた、癒やし系でほっこりする。
〇…「なんでも屋」の原点は社会人時代。工業系のエンジニアとして様々な会社で仕事をした。自動車の図面を書いたり、アメリカから持ち込んだ技術を売ったり、航空機の品質管理も行う多彩な仕事。不良が生じれば官公庁へ提出する書類も作った。「ついつい自分でやりすぎちゃって。言うより先に手が出ちゃってるんだ」。退職後も相変わらずの姿に、ずっと隣で見てきた妻からは「忙しくやっているのがあなたらしい」と笑われている。
〇…フェスに向けて、団体や人が繋がり、お互い活性し合う姿に「綾瀬が一歩前進するのでは」と期待している。目標や頑張る姿に自分も元気をもらい、「みんなで夢を持って、底上げできると思うんだ」。力強く、ちょっと照れくさそうに前を見据えた。