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愛川・清川版 公開:2015年12月4日 エリアトップへ

コラボカフェ「trecafe」を主催する 千葉 康伸さん 愛川町角田在住 38歳

公開:2015年12月4日

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「シェア」が一番の喜び

 ○…じっくり焙煎したコーヒーの香りに包まれた店内には、旬の野菜や体に優しい素材の菓子、草木染の布製品…。愛川町役場前の(株)トレカーサ工事敷地内で開催される「trecafe」は、昨年8月から毎月欠かさず続いている。主眼はあくまで「皆が楽しめる場」であること。「ゆっくり食事とコーヒーを味わいながら、買い物もできる。そんな場所を愛川町に作りたかった」と目を細める。

 ○…小学生まで横浜市港北区で暮らし、埼玉県の上尾市に。大学卒業後は都内に住み、銀座の金融系企業でシステムエンジニアとして勤務した。「インドアな仕事でしたが、本当は体育会系で」と苦笑する。人生の転機は東南アジアへの旅行。「自然と一体で暮らす現地の農家さんたちが本当に明るくて」。心に残った彼らの笑顔。「何のために働くのか、自分と彼らのどちらが幸せなのか」。その疑問は小さな種火となり、体の芯でくすぶり続けた。

 ○…「このままサラリーマンを続けたらきっと後悔する」。30歳で意を決し、脳裏に焼き付いた農業の道へ裸一貫飛び込んだ。高知県の土佐自然塾で1年間学び、塾長の経営する農場でさらに1年経験を積み独立。広い農地がある場所として愛川町を紹介され、町が支援する新規就農者第1期生として2010年から有機農業の「NO―RA(農楽)」を立ち上げた。今は三増の2・3haの農場で年に40種以上の作物を手掛ける。何事も皆とシェア(共有)することが一番の喜び。「畑の野菜も、皆さんとシェアしていると思っているんです。『みんなのもの』と思ったら、手も抜けないですから」と笑う。

 ○…夫人と5歳の息子の3人家族。時間に余裕ができる1月から2月に海外旅行へ行くのが家族の恒例行事だ。「外から移り住んだ自分に町の皆さんが本当によくしてくれて、この町が大好き」。迷いなく自分の道を進む笑顔は、次の誰かの心に温かい火を灯す。

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