第70回かながわ駅伝の愛川町チーム主将を務める 浜田 純さん 愛川町中津在住 36歳
「好き」にはとことん
○…我が町の誇りを襷に込め、秦野市中央運動公園から県立相模湖公園までの51・9Kmを7人でつなぐ「かながわ駅伝」。今年は2月14日(日)に開催される。同大会には3年前にも出場した。この時は市町村の部で優勝という栄誉に輝いた。「チームの有力な選手もより力をつけている。3年前のタイムを縮めて、総合順位を1つでも上げたい」と意気込む。自身が走る区間は、3年前と同じアンカーの第7区。「主将として恥じない全力の走りをしたい」と、力強く前を見据える。
○…菅原小学校、愛川東中学校と愛川町で育った。子どものころからスポーツは好きで、中学ではサッカー、厚木西高校時代はボクシングに夢中だった。しかし、大学に進学すると「当時は遊ぶのが楽しくて」と、スポーツから遠ざかってしまった。転機は北京オリンピックだった。もともと「何か始めたい」と思っていたが、「走るだけなら今すぐにでもできる」と思い立ち、独学で走り出した。
○…陸上経験はなかったため、練習は雑誌やネットで調べ、自分で定めた目標タイムに向かって練習を重ねた。「走り始めた時は1カ月で疲労骨折しちゃって」と苦笑するが、練習は毎日。平日は会社まで通勤の往復で15Km走り、この他に週2回ほど出勤前に8Km走る。加えて土曜と日曜はそれぞれ30Kmと、みっちり走りこむ。走らないのは雨の日のみという徹底ぶり。「走らない日はそわそわしちゃう」とストイックに取り組む。「子どもの頃からいつも特化してやることがあって、好きなことはとことんやっちゃう」と笑う。
○…家族は夫人と子ども3人。週末の練習は、子どもたちがまだ寝ている午前4時半頃から始まる。帰宅して子どもが起きたら、ストイックなランナーから良きパパに。市民ランナーとして関東近郊のマラソン大会にも積極的に出場する。「いつか、子どもと走れたらいいですね」と柔和な笑顔で夢を語る。