愛川・清川版 掲載号:2016年6月10日号
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愛川地区まちづくり協議会の会長に就任した 小島 信男さん 愛川町半原在住 69歳

静かにたぎる 郷土愛

 ○…愛川地域のまちづくりのために、20の団体と議員、個人など60人以上が集結した愛川地区まちづくり協議会。まとめ役就任に「自分たちのまちを何とかしたいという思いは一つ。様々な団体や個人を横断的に繋ぐことができれば、まだまだ活路は見いだせる」と力強く前を見据える。「このまちには遺産・資源はいっぱいあるのだから」。柔和な笑みに郷土愛が光る。

 ○…自宅の眼下には、町が進める観光拠点構想づくりの要である横須賀水道半原水源地跡地が広がる。「誰かがやってくれると受け身になっていては、税金を投じても良くならない。地域の資源をゼロから見直し、町づくりに主体的にかかわっていかないと」と、身を乗り出す。本当に愛川のためになるのか、住民が望んでいるのか。人々の声をまとめ、町に届ける。「そのために、時には町側と対峙することも辞さない。摺合せのプロセスはそのくらい熱く」と、決意を語る。

 ○…半原生まれ半原育ち。神奈川県庁に入庁し、畜産課長や畜産研究所所長などを歴任。知事とのパイプも太い。畜産課長時代には、国内を震撼させた狂牛病問題があった。発症した牛と同居していたというだけで、健康な牛も処分しなくてはいけないという、農家にとって身を裂かれるような厳しい決定。それでも早期沈静化のために、農家たちは苦渋の決断を下し協力した。結果として神奈川県は迅速に収束したが、この経験は今にも通じる。「一つのものを目指すために、皆が協力する。それが大切」と深くうなずく。

 ○…夫人と三男の三人暮らし。長男次男は独立し孫は4人。時折訪ねてくるのが「楽しみ」と相好を崩す。ゴルフや盆栽も楽しみだが、一番は「義太夫」とにっこり。糸の町として栄えた頃、半原では旦那衆の間で義太夫が流行した。「町の旦那衆は本当に上手かった。父も良く風呂場で歌っていた」。時を経て、今は自身の声が風呂場に響く。

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