愛川・清川 人物風土記
公開日:2016.09.23
三増手作り甲冑隊の隊長を務める
原 法雄(のりお)さん
愛川町三増在住 76歳
臨機応変 光る職人芸
○…今年で17回を数える三増合戦まつり。花形である武者甲冑隊を束ねる隊長役を15年務めている。当日の天候や時事ネタなどを盛り込みながら、時にユーモラスに、時に真剣に、独特の口上は祭りの名物だ。「台本通りに読めなくてね、いつも臨機応変」と笑う。それでも全体の進行に合わせて時間を調整し、他の役者が演技しやすいように気を配るのは職人芸だ。
○…生まれは秋田。1964年、内陸工業団地に新たに設立した会社へ就職し、これを機に町田へ。その後愛川に移った。親戚の縁で、当時の農協が運営する町内の有線放送協会に就職し、お知らせ番組作りを担当した。「右も左もわからなかった」というが、番組作りを通して地域の人はもちろん、町長や警察署長など多くの人々に体当たりのインタビュー。経験が成長の糧となった。取材経験を買われ、農協新聞の創刊にも携わった。
○…定年の年に初開催された同祭に参加し、「自分の甲冑を作ってみよう」と思い立ち、厚紙や布などを使って甲冑を作製。それを聞きつけた仲間から、甲冑部の部長に推された。「自分でもその気になっちゃって」と苦笑しながら振り返る。取材経験で培ったアドリブの強さは、まさに隊長に適任。今年も祭りの日は目前に迫る。「面白い事言おうと思うとかえってプレッシャーになることもある。『今年は真面目に』なんて言ったら、むしろ笑いが起きちゃったり」と、緊張感も楽しんでいるようだ。
○…自宅は夫人と次女家族が同居している。お正月など長女の家族も集まれば、孫5人の大家族。地域のソフトボールクラブに所属しているが、山登りやそば打ち、花見など内容は多彩。最近は地域のクラブが減少傾向にあるが「いろいろやるから続くんです」とニコリ。就職した1964年は東京オリンピックが開催された。「元気だったら次のオリンピックも見に行きたいな」と目標を掲げる。
ピックアップ
意見広告・議会報告
愛川・清川 人物風土記の新着記事
コラム
求人特集
愛川・清川編集室
外部リンク
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!












