愛川・清川版 掲載号:2018年9月21日号
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愛川町の有害鳥獣対策実施隊で唯一の女性隊員として活動する 三浦 祥子(さちこ)さん 厚木市在住 49歳

紅一点の日曜ハンター

 ○…農作物被害を軽減するため、2015年に発足した愛川町の有害鳥獣対策実施隊。メンバー26人のなかの紅一点だ。気温が高い夏は同隊の活動はひと休み。9月から活動が再開し「毎週日曜日に山に入っている」という。シカやイノシシをはじめとする有害鳥獣の捕獲や生息状況調査など、活動は多岐に渡る。

 ○…生まれは富山県。東京農工大学を卒業後、国土保全を担う林野庁に入庁した。霞が関で1年間勤務してから、山形、石川、小笠原、山梨など全国各地に赴任。そのなかで、乱れる生態系やハンターの高齢化など、有害鳥獣を取り巻く環境を目の当たりにした。「自分にも何かできないか」と思い立ち、2014年に狩猟免許を取得。女性ハンターとして一歩を踏み出した。

 ○…水泳と登山の経験があり、体力は十分。ハンターになった当時は北海道で勤務していたため、畑を荒らすネズミから巨大なエゾシカまで対峙した。冬の海で船に揺られ、網を破るトドを射止めたことも。「自分でもまさか銃を持つようになるとは思ってもいなかった」。最初は罠猟を考えていたが、先輩ハンターの勧めに押し切られた。「ハンターになったことで、生き物の大切さをより実感するようになりました」と、表情を引き締める。現在の住まいは厚木。夫が三増でキノコ栽培を始めたことで愛川町の鳥獣被害を知り「経験を活かせたら」と、今年度から同隊へ。「愛川では猟犬を使うなど、北海道との違いがあるので、今は勉強中です」と謙虚にほほ笑む。

 ○…夫と大学生の息子の3人家族。今も平日は霞が関に通い、日曜日は山で獲物を追う。「女性でもハンターができる姿を見てもらいたい。そして、男女を問わず若い人にもっと入ってきてもらえたら」と展望を語る。

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