愛川地区まちづくり協議会の「まちづくり講演会」が10月12日、愛川町半原の両向児童館で開催された。町内で農業に取り組む有機農園けのひ代表の北原祥子さんが講師となり、食の大切さや町づくりについて語った。
この日は、町民ら約60人が集まった。北原さんは、一度は大手企業に就職し10年程キャリアを積んだが、長男の誕生を機に「もっと自分がやりたいことがあるのでは」と、心機一転で農業の道へ。「新規就農の道筋というものは、あるようで無かった」と、手探りでのスタートを振り返った。野菜の宅配セットに料理のレシピを添えるなど、消費者の生活の負担を軽くする工夫や、「ひまわりオイルプロジェクト」など、現在展開している事業なども紹介した。
さらに、海外での農園の様子などを交えながら「日本では田舎について『何もない』と捉える人が多いが、海外では『必要なものは全てある』という感覚で、本当に幸せそうな人が多い」と、生産性や進歩を追求し続ける社会のあり方に疑問を投げかけた。
また、食を通じた愛川のまちづくりとして、「有機食材の学校給食」などを提案。「愛川でもたくさんのものがある。まずは1校、1日だけでもいいので、やってみることが大切」と話した。そして、「良い町を作るには、一人ひとりが想いを持って、協働していくことが大切」と語った。
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