小学校で必修化されるプログラミング教育の先行的モデル校である愛川町立中津第二小学校で10月31日、プログラミング教育の公開授業が行われた。実際の授業を他校教員らが見学。「プログラミング教育の可能性を感じた」などの感想があがった。
プログラミング教育とは、コンピュータを思い通りに動かすためのプログラム技術を学ぶだけでなく、自分が物事を実現するために必要な動作や順序を論理的に考えられるようになる「プログラミング的思考」を育むことが目的。2020年度から学習指導要領に盛り込まれる。
先行的モデル校の同校では、これまでに教員対象の研修会や、大学教授を招いて児童への特別授業などを実施してきた。
今回の公開授業では、町内の他小学校や中学校の教員ら約40人が参加。1年生と6年生のプログラミング教育の授業を見学した。
1年生は、パソコンを使ってデジタル水族館を作製。各自がマウスを使って泳がせたい生き物を作り、動き方をプログラミング。最後には約30人が描いた生き物が一斉に映し出され、天井に賑やかな水族館が出現した。
この授業を見学した教員からは「描いた生き物を思い通りに動かすことが、理論的思考力を育てると理解できた」「子どもたちの心にずっと残る授業になったはず」などの感想があがった。
また、6年生は「感謝」をテーマにアートグラフィックや音楽を作った。見学した他校の教員からは「企画を実現するまでの試行錯誤が、プログラミングのトライアンドエラーと同じとわかった」と、プログラミング教育への理解を深めていた。
同校の佐野昌美校長は「プログラミング教育は子どもたちと先生が一緒に楽しく学べるもの。今後も研究を続け、必要性と楽しさを他校の先生にも広めたい」と話した。
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