競泳の池江璃花子選手の白血病公表後、全国的に関心が高まっている骨髄移植。愛川町では、骨髄等の提供者(ドナー)増加を図るため、今年度からドナーとなった町民などへの助成制度を実施している。2月26日(火)には、初のドナー登録会を開催する。
白血病など治療が困難な血液疾患の患者を救うために重要な骨髄移植や末梢血幹細胞移植。現在は、公益財団法人日本骨髄バンクが骨髄バンク事業を行っている。
同事業では、18歳以上、54歳以下で健康な人など条件を満たす人がドナー登録できる。
登録者数は今年1月末現在で約49万人いるが、移植には白血球の型の適合など条件があり、適合するドナーが見つかる確率は血の繋がっていない他人の場合は数百から数万分の1だという。移植を待つ患者も多く、ドナー登録者が増えれば移植の可能性が高まる。
愛川町では、ドナーの増加を図るために、同事業を通してドナーになった町民と、助成を受けるドナーが勤務する事業所への助成制度を今年度から実施している。
実際に骨髄や末梢血幹細胞を提供する際には数日の入院が必要になるため、助成金額は通院・入院した日数に応じて交付され、ドナーには1日につき2万円(上限14万円)、事業所には1日につき1万円(上限7万円)が交付される。ただし、町内に住民票があり、提供に関する休暇制度がない事業所に勤務していることなど条件がある。
申請期限は、骨髄・末梢血幹細胞の提供が完了し医療機関を退院した日の翌日から1年以内。県内では、横須賀市、鎌倉市、大和市、松田町で同様の制度がある。
担当の町健康推進課健康づくり班によると、問い合わせは数件あるものの、今年度の町内の申請者はまだいないという。
制度の周知を図るため2月26日、町健康プラザ前で行われる献血にあわせ、初めて骨髄バンクドナー登録会を開催する。
当日は、日本骨髄バンクの説明員が骨髄バンク制度について具体的な説明を行う。受付は午前10時から昼12時と、午後1時から4時。同課担当者は「理解していただくことが大切。ぜひ参加していただけたら」と話す。助成制度や登録会について詳しくは同課【電話】046・285・2111へ。
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