7月3日に熱海市伊豆山で発生した土石流災害で、寒川町消防本部の隊員4人が6日から9日まで派遣され、神奈川県大隊の一部として捜索や土砂除去を行った。
熱海市内の公園駐車場のテントで寝泊りしながらの活動だった。隊員たちの姿は、ヘルメットにゴーグルや防塵マスク、鉄板入りの靴などを着用。さらに両手も危険物や細菌などから身を守るためビニール手袋、皮手袋、分厚いゴム手袋を3重に着け、泥が入らないようにテープで巻いた。
捜索地点はメディアで頻繁に登場した土石流の動画の場所の近く。現地入りしてまもなく、緊急退避を知らせる笛の音が響いた。土砂の流れが来ることはなかったが、緊張が走ったという。「第一は自分たちの安全確保。自分たちがいなければ、助ける人がいなくなります。合図や退避路の段取りは入念にしました」と藤間丈浩隊長(47)は語る。
スコップを使って家屋の土砂を搬出する現場には板材が敷かれていたが、足場は悪かった。粘土質の土砂は膝まで入るとなかなか抜けず、すぐに駆け出せる状況ではなかったという。手で探り、人がいないことを確認してからスコップを入れて運び出す作業を繰り返した。「地元消防や警察の大変さ、辛さは想像を絶する。早く行方不明の方がご家族に再会できることを願っています」
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