ワクチン接種率が対象人口の9割に近づき、感染者数も落ち着いたが、新年を迎えても予断を許さない状況だ。今年は「新総合計画」の2年目に重なる。茅ヶ崎との消防広域化といった変化について木村町長に聞いた。
--新総合計画は『つながる力』などがキーワードです。町長ご自身、これまでどんな「つながる力」を見ましたか。
「産業道路沿いなどに奉仕団体の皆さんが花を植えて頂いています。私も参加しましたが、まさにつながる力だと思いました。きれいな町づくりは、拾う心や捨てない心を育ててくれます。昨年春には、みんなの花火実行委員会による花火がありました。自粛ムードの中でも力を合わせて実行し、修学旅行が中止となった子どもたちの思い出づくりになった。こうした活動がもっと広がれば。町づくりは行政だけではなし得ません」
--今年は茅ヶ崎と寒川の消防本部が統合し、小学校を含む公共施設再編も本格化しそうです。今年の進捗の見込みは。
「4月の消防広域化は、救急や消火など生命や財産を守る体制を今以上に充実させるために行います。公共施設の老朽化対応もしなければなりません。教育施設についても検討委員会がスタートしました。令和4年度中に町の考え方を示し、町民の意見を聞きながら進めたいです。懸案だった給食センター工事も始まる予定で、今年は大きく動く1年となります」
--寒川ゆかりの梶原景時が出るNHK大河ドラマが近日放送開始です。
「中村獅童さんが演じられるということで、楽しみです。鎌倉など、ドラマゆかりの自治体と情報共有を図り、このチャンスを生かせたら。観光協会には景時にちなんだ品々が展示中なので、ぜひ見てほしいです。
--昨年茅ヶ崎市「気候非常事態宣言」の協定を結びましたが、水害とも深く関わっていると思います。ただ何をやるのかあまり見えてこない。令和4年は何をしますか。
「まずは公共施設のCO2削減を進めたいです。企業にも呼びかけ、家庭ではどんなことができるか具体的に広報したい。気候変動は、川が3つある寒川にとって大きな問題です。まとまって雨が降ると冠水や浸水のリスクがある。そうならぬよう環境に優しい生活とは何か、町民に分かりやすく示したいです。
--町長は環境に優しい行動はしていますか。
「暖房や電気が不要な場所は消し、外気を取り入れたり、食材の食べきり、ゴミの水切りなど、ゴミ減量に向け自宅で取り組んでいます。寒川はゴミの処理施設や最終処分場を町外に依存していますが、ゴミを減らすと経費削減にもなります」
--語学教育について、寒川は県内で初めて外国人指導者(FLT)を各校に配置するなど独自の取り組みがありました。新計画はありますか。
「最近、旭が丘中で、1クラスでFLT8人という特別な授業を行いました。その様子を見て驚いたのは、中学1年生がFLTと積極的に英語で話していた事です。昨年まで小学6年生だった子ですから。今後は体験型施設(都内)へのツアーなども予定しています」
--ちなみに町長は公務で英語を使うことはないですよね。
「入学式や卒業式などに呼ばれる機会があります。子どもたちに向かって、挨拶の最初と最後くらい英語を入れられたらいいなと。例えば英語の授業はどうですか、これから楽しい学校生活を送って下さい、とか。私自身も努力したいです」
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