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小田原市 尊徳がつなぐ「推譲」の心 相馬市の「震災孤児基金」への募金呼びかけ

公開:2011年5月21日

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立谷市長(右)に支援物資を渡す加藤市長
立谷市長(右)に支援物資を渡す加藤市長

 3月11日の震災で大きな被害を受けた東日本。義援金やボランティア活動などあらゆる形で被災地支援が行われている中、小田原市は二宮尊徳で縁の深い福島県相馬市が設置した「震災孤児基金」への募金を独自に呼びかけている。

 4月10日。相馬市を訪れた加藤市長は、同市の立谷秀清市長に、義援金などを渡し、今後の息の長い支援を約束する。話の中で立谷市長は「被災で親を失った子どもたちの学資を推譲してもらえると有難い」と切り出す。立谷市長は、震災により両親または片親を亡くした子どもたちのために「震災孤児等支援金支給」および「同基金条例」を制定することにする。

 震災当日、相馬市は立谷市長の迅速な判断により市民の9割が津波から避難出来た。しかし、一方で市民の避難誘導のため海岸地域へ赴いた消防団員11人が帰らぬ人となった。危険を顧みず人命救助に奔走し、結果、幼い子どもたちを含む家族を残し殉職した隊員らに、相馬市として報いることはないか、と基金の設立を決意する。

 「震災孤児基金」は、震災で両親または片親をなくした同市の18歳未満の子どもたち43人に対し、18歳になるまで毎月3万円を支給するというもの。基金の総額は2億円。条例は、同市の臨時議会で上程され、即日可決、施行された。

 加藤市長は、市民などから寄せられる義援金について、送金先の指定の無いものについては、この相馬市の震災孤児等への基金について説明、了解を得られた義援金は基金の財源として支給することにした。

子どもたち支援に、一歩

 小田原市の基金への呼びかけを受け、基金への義援金も寄せられている。

 今月9日にはお堀端商店街振興組合(小西正宏理事長)が、4月に行ったチャリティーバザーの収益金と商店会に設置された募金箱に寄せられた義援金265,012円を基金に寄附した

 また、13日には高齢者総合福祉施設潤生園(時田純理事長)の互助会「潤生園あいらく会」が150万円を同基金に寄附した。事務担当の市秘書室では今後も、基金への支援を呼びかけていく。なお相馬市震災孤児支援金への募金は市役所本庁舎2階総合案内ほか下記、場所で受付けている。

 東日本大震災の被災地に対して、小田原市内に設置された募金箱には5月13日時点で1億円近い義援金(9400万1993円)が寄せられており、3月末までに寄せられた2127万8143円が日赤に送られている。
 

川原副理事長(左)から安藤室長に手渡された
川原副理事長(左)から安藤室長に手渡された
寄附に対し、会員400人全員が賛成した
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