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小田原・箱根・湯河原・真鶴

公開日:2013.12.14

同級生と紡いだ郷土愛
映画監督・勝又悠さん

  • TOHOシネマズでの上映を目標に握手を交わす勝又さん(右)と中村さん

 南足柄市出身の映画監督・勝又悠さん(32)がこのほど新作『いつかの、玄関たちと、』を完成させた。郷土愛と家族愛がテーマの作品は、同級生との偶然の再会がきっかけで出来上がった。



 都内でIT企業の社長として活躍する中村勇介さん(32)が、勝又さんを目にしたのは2年前。小田原映画祭の野外上映会でスクリーンを背に話す姿だった。「映画が特別好きと言う話は、聞いたことがなかったので、監督姿に驚いた」という中村さん。後日、改めて連絡を取り再会、近況を語り合った。



 足柄高校で同級生だった2人は、特別仲が良いという間柄ではなかった。卒業後、中村さんは一部上場の商社に就職。苦労しながらも自ら起業し、成功を収めた。勝又さんも周囲が就職という現実にぶつかる中、夢を追い、デビューを果たしていた。



 約10年ぶりに地元で再会した2人。中村さんは「高校時代と変わらずピュア」な勝又さんの姿が嬉しく、「映画製作を協力したい」、と新作のプロデュースを申し出る。突然の申し出に、勝又さんは、最初は戸惑いを見せたが、新作で応えるべく、2カ月で脚本を書き上げ、撮影に入った。



 「出資はしているが、あくまで仲間の一人。良いものを作るためには、お互いに譲らないし、議論もする」(中村さん)、「『やりたいことをやり通してほしい』と言ってくれるので心強い」(勝又さん)。お互いを信頼し、尊敬しあう同級生が初めて一緒に作った新作は、来秋公開の予定。

 

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