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小田原・箱根・湯河原・真鶴

公開日:2014.04.05

小田原漁協
石橋に新定置網

  • 垣網の網入れの様子

  • 水揚げされた魚を分別

 小田原市漁業協同組合(高橋征一組合長)の石橋漁場定置網が新調された。

 網は中規模型定置網で、予算は約3億円。水深40m以上、沖測長305mと、以前の物よりも大きくなっている。急潮対策として、2ノットの潮流に耐えられるようワイヤーと錨を増強。また、最終的に魚が溜まる金庫網が二重になっており、網に入った魚がまた外に出にくくする工夫がされている。

 同漁協の定置網では65%が米神、35%が石橋で水揚げされる。マアジなど値段の高い魚種は、米神を100とすると石橋が75と優秀な漁獲高となっている。そこで石橋が得意とする魚種の漁獲向上を目指し、網の老朽化、漁業権の更新のタイミングで新調に踏み切った。

若い力に経験の宝

 1876(明治9)年から続く石橋漁場の網は、以前は漁労長の経験で、一番魚が入る位置に寸分たがわず設置されてきたという。今回の設置は、漁労長の経験とともに、GPSを活用。専門家とともに漁協組合員も一緒に行った。現在、漁協の定置部従業員は22人。うち18人が20〜30代と、ここ数年で若返った。漁協の出口昇常勤理事は「漁師は経験が物を言う。何十年に一度しかできない網の張替えという経験はきっと宝となる。網が新調されたことで漁獲量が増え安定するので、地場の魚を市民の皆様にスムーズにお届けしていきたい」と思いを込める。以前小田原を沸かせたブリについても青魚全体が増えているので必然的に漁獲も上がるとみられている。

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