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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2015.01.24

“写心”で切撮る物語
松浦 泰也さん

 家業のスポーツ用品店「松浦スポーツ」は部活やクラブ活動など、学校の体育用品を扱う地域密着の店。西湘エリアを奔走する毎日だが、時間を作っては「2spo(ツースポ)」名義で写真家として活動。専門誌などに写真が掲載され、プロからの信頼も厚い。

 妻に言われた「子どもの写真、撮ってあげなよ」の一言ですべては始まった。本で見た家族写真に心打たれ、応募したコンテストで入賞した。サーフィンをする友人らに撮影係として誘われ、ファインダー越しの景色に胸打たれてからというもの、写真の世界にどっぷり。現在は国内外で活躍するサーフフォトグラファーU-skeさんや仲間、プロサーファーらとともに波を予想し、日の出前からファインダーを覗いてから得意先を回る毎日だ。

 西湘に興味を持ってもらいたい―。その一心で、サーフィン写真だけでなく、風景や人物など、西湘地区の“良いもの”を撮影。「心に響く写真を撮りたい」との思いから、写真ではなく“写心”と呼ぶこだわり。「写真は一瞬だけしか表現できないが、それまでの物語が伝わるようなものを撮りたい」と話す。今日も営業車の傍らに愛機を忍ばせ、地域をまわる。

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