明治・大正・昭和にかけて日本の政治・経済・文化の中心にいた大物が居を構えていた小田原。往時の偉人の建造物を、今に残し、後世に伝えていく取り組みが、民間の手を借り、小田原の魅力を伝える礎の一つとして少しずつ形になろうとしている。
西海子通り(市内南町)の岡田邸(旧保健所跡地向かい)は、茶室と庭園が6月から毎週木曜〜日曜に一般公開されている。元総理・山縣有朋の側近・松本剛吉の別邸で、約2500平方メートルの敷地内には池、水路などが備えられ、当時は海まで見渡せたという築山も建っている。今年3月に歴史的な建造物として保護・推進するための「歴史的風致形成建造物」に指定され、今後の維持、管理、活用を検討する中、所有者である岡田氏の了解を得て公開が実現した。
可能性孕む売却、空き家官民双方アイデア必要
市内の歴史的建造物のうち、市が所有する老欅荘(松永安左ヱ門邸)や小田原文学館(田中光顕別邸)、清閑亭(黒田長成邸)等は、一部公共施設として活用されている。
清閑亭は、県からの予算を基にNPO法人小田原まちづくり応援団(平井丈夫理事長・以下、まち援)が参加型のワークショップや飲食の提供などアイデアをだしながら、利活用の道筋をつけた。その後、市から管理・運営を任され、それまで年間1万人未満だった来場者数が、昨年度は3万人に迫るまでに増加。「小田原城を訪れた観光客が清閑亭にも立ち寄るスタイルが定着した」と平井理事長は話す。
では、民間所有の歴史的建造物は、いかに「そのまま」残すのか。小田原の良さ、らしさを所有者の理解を得ながら、後世に伝えるのは、一朝一夕では難しい。今後は、売却や空き家となる可能性を孕んでおり、悠長にもしていられない。
そこでまち援は、行政の援助と民間のアイデア、双方からの絶妙な関わりが不可欠と考え、岡田邸で、庭園や茶室の清掃を呼びかけた。平井理事長は「利活用のアイデアを出すには、まずはこういう場所があることを市民に認識してもらうこと。実際の場所を見て、手をかければ愛着も沸くし、アイデアも出る」と趣旨を説明。参加者と意見交換を行った。
実際に、障子の桟に竹が使われるなど細かな職人技や機能美を残す茶室に触れ、意見交換会では、茶会の開催や迎賓館としての活用、ファンドを利用した資金調達などのアイデアが出た。一方で「税金を投入しないと維持できない」「いつ来ても開いていないと観光客には厳しい」などの課題も上がった。平井理事長は「民間としても何ができるのか行政にぶつけていきたい」と語った。
7月26日(火)には2回目の清掃と意見交換会が行われる。参加自由。問合せはまち援【電話】22・2834。
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