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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2017.06.03

江之浦測候所
10月9日から一般公開
7月20日予約開始

  • 夏至光遥拝100メートルギャラリー(C)小田原文化財団/Odawara Art Foundation

  • 中央が杉本氏

 現代美術作家・杉本博司氏が創設した小田原文化財団の文化施設「江之浦測候所」(江之浦362番地1)が、今年10月9日(祝・月)に開館する。5月26日に国立天文台(東京都三鷹市)で行われた記者発表会で明らかとなった。



 測候所は、3000坪の敷地内に美術品を展示するギャラリー棟、野外の舞台、茶室などを有する。杉本氏が「アートの起源」と称する天空測候の視点を反映させ、冬至・夏至・春分・秋分それぞれの陽光が差し込む軸線に沿って各施設を配置。敷地全体をアートとして設計した壮大なランドスケープだ。



 幼少期に熱海に向かう電車からみた相模湾が「人としての最初の記憶」という杉本氏。「何かに導かれるように江之浦に辿り着き」構想から10年を経て、完成に至った。測候所を「人生の集大成」と位置付け、「この地から日本文化の精髄を発信したい。生きているうちは創り続ける」と今後の展望を語った。また同席した加藤憲一市長は「地元でもおもてなしの心を育て、共に栄えていければ」と地域活性化に期待を寄せた。



 10月のオープン時は、「夏至光遥拝」と名付けられた100メートルギャラリーで、水平線を撮影した杉本氏の代表作「海景」シリーズを展示する予定。入館は完全予約制(中学生以下は入場不可)で、入館料は一人3千円。財団のホームページ内にある予約専用フォームより申し込む。受付は7月20日開始予定。問い合わせは同財団【電話】0465・42・9170(平日午前10時〜午後4時)。

 

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