ラテンアメリカ野球から学ぶ、選手指導・育成研修会が11月11日、県立体育センターで行われ、今年3月に続いてNPO法人BBフューチャー・プロスペクト(株)の阪長友仁さんが講演を行い、県西地区の野球チームの監督、コーチら17人が参加した。南鴨宮のイトウスポーツ主催。
タイ、ガーナ代表などのコーチ、監督を務めた阪長さんは現在、年間の半年はドミニカ共和国で指導、国内では大阪府の小・中学生の硬式野球チーム堺ビッグボーイズでコーチを務める。15年には横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智選手のウィンターリーグ出場を現地でサポートした。
メジャーリーガーを多数輩出する野球の強豪国ドミニカ共和国での指導の基本は「基礎を忠実に1、2年かけて行うこと」。やがてその成果がグラウンドでの華麗なスーパープレーにもつながるという練習法に参加者からは「意外」という声が上がった。さらに、何よりも大切なことは「楽しむこと」。指導者は選手に強制しないという指導法の存在を説いた。
阪長さんは野球に限らず指導者と選手の間で大切なものは「信頼関係」だと言う。「すべてはそれから始まる」と現地のメジャーリーグアカデミースクールの考えを示し、「選手を尊敬し、一人ひとりの成長を期待して待つことが大切」と語った。