任期満了に伴い10月20日告示、25日投開票で実施される箱根町長選挙で、箱根町前副町長の勝俣浩行氏(66)が本紙の取材に応じ、出馬の意向を正式に明らかにした。(8月7日起稿)
箱根町では長年副町長経験者が町長を務めている。勝俣氏は2018年の副町長再任で、次期の町長を「強く意識していた」と話す。
政策は現在の総合計画を基本的に引き継ぐとしつつ、「住民の声を聞き、変えるべきものは大胆に変える」意向。42年間の行政経験を生かし、「世界的に愛されている箱根の自然環境、観光資源を守り、育て、磨き上げる。コロナ後の新しい日常に対応した、新しい観光地のあり方をつくり上げたい」としている。
新型コロナ対策については、町民生活と事業者双方の支援を継続していく考え。ほかにも、地域のコミュニティづくりの強化、高齢者の活躍推進、行政運営については若い職員の発想、アイデアを引き出す仕組みづくりなどを挙げた。
現職の山口昇士町長が6月に今期限りでの勇退を表明。町長選へは田村洋一氏(55)が出馬の意向を表明しており、20年ぶりに新人同士の争いとなる公算が高い。
勝俣氏は1978年4月に入庁。議会事務局長、福祉部長、総務部長などを歴任し、2014年10月に副町長に就任。20年7月31日付で辞職した。