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安全の鍵は「三位一体の連携」 寺澤陽公署長インタビュー

社会

公開:2020年10月3日

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防犯対策などを語る寺澤署長
防犯対策などを語る寺澤署長

 8月末現在、小田原警察署管内での特殊詐欺の認知件数は26件。前年同期比で29件減少しているものの、被害総額は約5300万円に上っている。また、管内では今年に入り、交通死亡事故が急増。生活を脅かす犯罪や事故を防ぐための有効な対策とは何か。同署の寺澤陽公署長に聞いた。

―特殊詐欺の認知件数は近年、全国的に減少に転じているそうですが、管内の状況は?

 小田原警察署管内での件数は、昨年比で減少しています。ただ、喜んでもしょうがない。被害をゼロにしなければなりませんから。

―どのような手口が多いのでしょうか?

 最も多いのは預貯金詐欺、次いでオレオレ詐欺、架空料金請求と続きます。警察や市町の職員、金融庁の担当者などを騙ってキャッシュカードを騙し取る手口や、オレオレ詐欺では主に高齢者が狙われています。架空料金請求では、年齢に関係なく「利用料金が未納です。すぐ振り込んで」と迫って信じ込ませ、支払い義務のない請求を突きつけてきます。

―有効な対策は?

 一番の対策は「無視すること」。慌てると適切な判断ができなくなるので、すぐに振り込みに行ったりせず、ひと呼吸おいて、警察署に相談してください。

―管内での交通事故の発生状況についても教えてください。

 小田原署管内では8月末現在、事故は411件発生しており、昨年同時期(513件)と比べると減少しています。ただ事故での死者数を見ると、昨年は年間を通じてゼロだったのが、今年は8月末までに、すでに9人が亡くなられています。

―要因と対策は?

 運転操作を誤った単独事故や、速度の出し過ぎが目立ちます。ツーリングで多くの人が利用する箱根ターンパイクなど、事故が多発する場所では特に取り締まりを強化しています。

―管内に暮らす皆さまにメッセージを。

 地域の安全は、警察、行政、地域の皆さまが相互に連携し協働した、三位一体となった活動を推進することにより、成し遂げることができるものです。

 地域の皆さまには、自分たちの街は自分たちで守るとの気概を持って、警察署を活用していただければと思います。小田原警察署も、地域の治安責任は我々にあるといった責任感を強く持って、安全で安心して暮らせる地域社会実現のために、署員が一丸となって取り組んでまいります。

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