小田原市風祭の株式会社鈴廣蒲鉾本店で4月15日、鈴廣星槎大学の入学式が行われた。第1期生の12人が入学し、今後は働きながら教養や研修などの科目を履修。5年間で学士(共生科学)取得を目指す。
鈴廣星槎大学は同社と通信制大学の星槎大学(箱根町)が共同で開校。星槎大学が進める企業内大学の取り組みで、全国でも初めてとなる。社員の学びをサポートするために、卒業までの学費約100万円の半額と、通学費用と教材費の全額を同社が負担する。
入学式には学長を務める同社の鈴木博晶社長、鈴木悌介副社長、星槎大学の井上一大学理事と保屋野初子教授が列席。学生を代表してスズヒロシーフーズ営業部の富山裕介さん(47)が「費用面、働きながら学ぶことへの不安を解決してくれた。環境問題やSDGsに関わる取り組みに理解を深め、地域の役に立てるように学んでいきたい」と意気込みを語った。また、新入社員の川口朝日さん(18)は「経済的理由から大学進学を諦めていましたが、月々8000円で通えると聞き絶対に挑戦したいと思いました。教養を身に付けて社会人としてもスキルアップしていきたい」と意欲を話していた。鈴木社長は「教養は生活、仕事、あらゆる面で大いなる力になり、人生を必ず豊かにしてくれます。5年後の自分のイメージを持って、学びを続けてもらえたらうれしい。頑張ってください」と激励の言葉を送った。