小田原・箱根・湯河原・真鶴 社会
公開日:2023.09.23
「身近な問題」と意識を
正野正樹署長インタビュー
小田原市、箱根町、湯河原町、真鶴町を管轄する小田原警察署。同署によると今年8月末現在、管内での特殊詐欺認知件数は19件、被害金額は約3600万円にのぼる(暫定値)。また交通事故は425件発生している(同)。被害撲滅に向けた取り組みについて、正野正樹署長に聞いた。
――今年の特殊詐欺の被害状況を教えてください。
「今年1月から8月末までの特殊詐欺の被害金額は、前年同期の約6300万円に比べて約2700万円減少、認知件数は1件増えています。しかし神奈川県内の認知件数は前年同期より157件増の1338件、被害額は約3億8800万円増のおよそ27億2700万円となっています」
――管内ではどのような特徴がありますか?
「オレオレ詐欺と還付金詐欺が全体の約9割を占めています。被害者の大半が60代〜80代の方で、午前9時から午後5時の時間帯にだましの電話がかかってくるケースが多いようです。特殊詐欺は大切な財産を失うだけでなく、ご家族との関係にまで影響を及ぼします。絶対に許すことができない卑劣な犯罪です」
――被害を防ぐための取り組みは?
「自治体の広報紙やデジタルサイネージなどで、情報発信や注意喚起を行っています。また、振り込みに来た人をとめる『最後の砦』である金融機関やコンビニなどの関係機関と連携し、今年は15件・約750万円の被害を阻止できました。ご家庭では家族間で合言葉を決めるなどの対策のほか、『電話でお金の話が出たら詐欺』と危機意識を持つことが特殊詐欺を防ぐことにつながります」
交通事故の約4割高齢者が関係
――管内での今年の交通事故発生状況は?
「8月末現在で425件が発生、前年同期より31件減少してますが、8月頃から増加傾向にあります。また高齢者が関係する交通事故は180件発生、全体の4割を占めています。現在、交通事故を防ぐためにパトカーでの地域巡回や交通量の多い交差点に警察官が立つなどして注意を呼び掛けています。『自分が当事者になる可能性がある』ということを念頭に、安全意識を高めていただければと思います」
――その他の犯罪に関する状況を教えてください。
「刑法犯認知件数は8月末現在、前年同期比で225件増の721件です。そのうち7割以上が窃盗犯(547件)。駐輪場に無施錠でとめた自転車の盗難が目立ちます。また、窓ガラスを割って侵入するなどの空き巣も増えています。補助錠を付けるなどの防犯対策が有効です」
――読者へのメッセージをお願いします。
「特殊詐欺や交通事故などを、『身近な問題』として意識することが大切です。困ったことや不安なことは身近な人や警察署にご相談ください」
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