小田原・箱根・湯河原・真鶴 社会
公開日:2025.08.02
ベルマーレフットサル
女性特有の課題に理解を
「月経」テーマにWS
湘南ベルマーレフットサルクラブ(佐藤伸也社長)が、女性特有の課題解決について考えるワークショップを始めた。女性活躍や多様性の推進、社会課題解決に向けてパートナーシップを結ぶ(株)まるだい運輸倉庫(秋元美里社長・小田原市成田)の協力で実施。初回となる7月17日は「月経」をテーマに開催し、一般や市職員、選手ら約30人が参加した。
前半は、女性の命と健康を守る活動を行う公益財団法人「ジョイセフ」の栗林桃乃さんが講師を務め、月経前症候群(PMS)やホルモンバランスの乱れによる体調不良など、多くの女性が直面する生理の悩みについて解説。生理中の経血は多い人で乳酸菌飲料2本分となる約140ミリリットルに及ぶという説明に、参加した男性は驚いた様子だった。
後半の意見交換会では、グループに分かれて月経や男女の性差などについてそれぞれが考えを発表。年齢や性別、立場を越えて、生理にまつわる女性特有の体調不良や異性の理解促進に向けて意識を共有した。
参加した中澤航選手(24)は「つらいのは月経の時だけなのかと思っていたが、それ以外にも調子の悪い日が何日も続くと聞いて衝撃だった」といい、「自分の中で理解不足、知っていなきゃいけないことがたくさんあると思った。パートナーはもちろん、あらゆる女性に対しても思いやりを持って接するきっかけにしたい」と振り返った。
ワークショップに協力するまるだい運輸倉庫の秋元社長は「月経についても性についても、まずは知ることが大切。お互いに優しくなれたり思いやりが生まれたりする環境が自然と溢れる社会になれば、もっと平和で幸福度がアップする。パッション豊かに仕事も経済も回っていけば、こんなに素敵なことはない」とワークショップの意義を語った。
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