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沓沢隆哉さん(湯河原)の提案で町が準備へ 備蓄で広がれ オストメイトの輪

公開:2012年9月7日

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オストメイトの近藤さん(左)、沓沢さん(中央)、礒崎さん(右)
オストメイトの近藤さん(左)、沓沢さん(中央)、礒崎さん(右)

 直腸がんや膀胱がんなどの病を克服するため、手術によって腹部につくる人工的な排出口「ストーマ」。湯河原に住む沓沢隆哉さん(73)はストーマで生活する「オストメイト」のひとりだ。昨年から腹部のストーマにつける袋(パウチ)=写真=の備蓄を役場に提案している。「パウチの種類や形は人それぞれ。災害時に備え、自分用のパウチを町に届け、保管してもらえたら」。町福祉課では実現に向け備蓄場所やルールを検討しているという。

 昨年3月、沓沢さんは膀胱がんの手術で腹部にストーマを造った。術後にパウチを見て「これをつけて暮らすのか」と相当なショックを受けたという。退院後に役場の紹介で知ったのが「日本オストミー協会」だった。相談会に精力的に顔を出すようになり「アドバイスを受けたり、失敗談を話したり、パワーをもらえた」。パウチもすっかり自分の体の一部になっている。5年前、がんの手術でストーマを作った礒崎啓子さん(70)=箱根町在住=も協会のメンバーのひとり。「仲間に会えて、色々打ち明けられて涙が出た。私たちの悩みは看護師さんでも分かりづらい事があるから」。同じく近藤クニ子さん(72)=真鶴町在住=は40歳の時にがんの手術を受けた。ストーマの生活に入って30年という経験者だ。2人の子を育て上げ、食品の代理販売などもこなす。

目立たない存在

 「でもオストメイトが周りにどれだけいるのか、正直分からないんですよ」。沓沢さんたちは、備蓄をきっかけに地元で仲間を増やしたい考えだ。人口の0.002%とも言われており、箱根・湯河原・真鶴3町では100人ほどが暮らしている割合だが、ストーマについて周囲に知られたくないという人もいる。沓沢さんは11月4日に城堀会館で下郡初となる相談会も計画中だ(問い合わせ【電話】0465・63・1081)。

公共トイレ設備自治体ごとに差

 オストメイトにとって切実なのが、対応型トイレの有無。「普通の人よりも時間がかかるので、よく肩身が狭い思いをします」。3町には観光客も訪れるが、パウチや腹部を洗える対応型トイレは限られている。湯河原町が管理する施設では駅前トイレや幕山公園などに設置。真鶴町の施設にはない。箱根町は公共施設25カ所に専用の流しを設置するなど積極さが目立つ。
 

洗浄ノズルがついたトイレ(湯河原駅前)
洗浄ノズルがついたトイレ(湯河原駅前)

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