仙石原でコツコツ鉄道の庭 模型職人・坂本敬洋さんが製作中
職人魂の結晶「まだ未完成」
仙石原に住む坂本敬洋さん(49)が、別荘地の一角でヨーロッパの鉄道の風景を再現しようとしている。 自営のカフェの隣に広がる「庭園鉄道」に走るのはGゲージと呼ばれる大型模型。本物の電気機関車のように走行音を発し、日没後には車内灯やヘッドライトを光らせる。坂本さんによると「庭園は未完成」だが、インターネットでその存在を知った家族連れや高齢者が訪れるという。
坂本さんは静岡出身で大学で彫刻を学び、26年前に東京に模型店を開いた。こうした「庭園鉄道」は欧米では趣味として知られた存在だが、国内で形にする人は少ない。坂本さんは夢を形にするため、3年前に箱根への移住を決意。230坪の土地で砂やセメントをこね、欧州の山岳を盛り上げた。昨年夏に全長50mの線路コースが完成し、現在はもう一本の路線(160m)に取り組んでいる。
未完成とはいえ、スイス旅行の経験者が見て驚くという出来栄えで、箱根登山鉄道が姉妹提携するレーティッシュ鉄道も走る。風景の再現は坂本さん自身の欧州旅行の記憶をもとに、スイスの風景写真などをかき集めて参考にしたという。「これからスイスに広がるレマン湖を作る予定です。駅のホームや街並みも増やし、ロープウェイや気球も飛ばせたら。面白いと言ってもらえる場所にしたいですね」。現在は土日を中心に不定休でオープンしている。入場は無料で「カフェで何かオーダーして頂けたら」とのこと。詳しくはネットで「クラフトサカモト」で検索を。問合せは【電話】0460・83・8881。
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