神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
泉区版 公開:2016年10月27日 エリアトップへ

髪の毛を寄付する(中) 負担少なく「誰かのために」 この連載は全3回で、ヘアドネーションの現状について取り上げます。

経済

公開:2016年10月27日

  • LINE
  • hatena
切った髪を見る和地さん
切った髪を見る和地さん

 病気などで髪の毛を失った子どもに人毛の医療用ウィッグを届けるため、髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」。髪の提供者にとって寄付の過程は普段髪を切る際とほとんど何も変わらない。ハードルの低さも支援者が協力する気持ちにつながる要因だ。寄付は活動に取り組む「NPO法人JHDAC」に賛同する美容室などで容易に行うことができる。

 「誰かの役に立つことがしたいと思っていました」。金子典子さん(49)=旭区=は今年8月、賛同美容室で髪を寄付した。「自分のできることはすべてやるというのが私のモットーなので」と力強く語る。きっかけは活動を紹介する新聞などの記事。「これなら私にもできるかもと考えたのです」。寄付を決意してから約2年かけて髪を伸ばした。切った後は「私の髪が誰かの役に立つと思うと、嬉しいなという気持ちになりました」

支援者の気持ちも変化

 和地英里さん(45)=金沢区=は、今年10月中旬に美容室を訪れた。「ずっと髪を伸ばしていて、誰かのために髪が役に立つのであれば嬉しいと思い寄付を考えました」。美容師から説明を受け、髪を切った後の自分の姿を想像する。少し緊張した表情の中、美容師がいくつかの束に分けた髪を丁寧に切り落とした。鏡に映ったショートヘアの自分を見たとき気持ちに変化があった。寄付する前は「切ることがゴールだと考えていた」と和地さん。しかし、切った後は「今日をスタートにまた髪を伸ばしたい気持ちになりました。いつかまた寄付をしたい」と達成感に満ちた笑顔で話した。

 「誰かのために」行動を起こすことは、ウィッグをもらった子どもだけでなく、支援者自身の笑顔にもつながっていた。髪は長さなど一定の条件を満たせば誰でも寄付することができる。横浜市内の賛同美容室は【URL】http://www.jhdac.org/で確認を。     (続く)

泉区版のローカルニュース最新6

横浜紙ペン 脱炭素PRに

四季の会

横浜紙ペン 脱炭素PRに

緑区役所が1000本

3月28日

参加企業を募集

泉火災予防協会

参加企業を募集

「地域貢献しませんか」

3月28日

県最大の献血ルーム開所

横浜駅東口スカイビル

県最大の献血ルーム開所

空港ラウンジをイメージ

3月28日

4月1日開院に向け式典

ゆめが丘総合病院

4月1日開院に向け式典

住民向け内覧会も実施

3月28日

親子で横浜体験

親子で横浜体験

宮ノマエストロ

3月28日

4月から「泉区版」は「戸塚区・泉区版」となります

【Web限定記事】タウンニュース社からのお知らせ

4月から「泉区版」は「戸塚区・泉区版」となります

3月28日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook