ダンボールコンポスト 「楽しんで、エコ活を」 栄区がモニター250人募集
栄区では現在、「ダンボールコンポスト」のモニターを募集している。
ダンボールコンポストはダンボール箱に土壌改良材などの基材を入れ、微生物の力で生ごみを分解し、堆肥化するもの。コンポストはこれまでプラスチック容器を使うことが一般的だったが、通気性が良く、自然素材のダンボールを使うことで、より臭いを抑えられ、環境にもやさしいと今、注目を集めている。
横浜市は現在、ごみの排出量や温室効果ガスの削減を目指す「ヨコハマ3R夢(スリム)プラン」を打ち出し、削減に向けたさまざまな取り組みを推進しているが、栄区は家庭から排出される「燃やすごみ」の3割を生ごみが占めていることに着目。楽しみながら簡単にごみを減らすことができ、できた堆肥を家庭菜園などで活用できる同取り組みを思いついたという。
コンポストは雨にあたらない場所であればベランダや台所など、どこで管理しても良く、1日に投入できる生ごみは500gから1kg程度。スコップでかき混ぜて毎日空気を入れることで微生物が活性化し、数日経つと土の温度が上昇して分解が始まる。油分が温度の上昇を助けることから、廃油を投入することも可能だ。3ヵ月ほどで堆肥化し、その後1ヵ月間ねかせて、家庭菜園などで利用できるようになる。
すでに家庭でダンボールコンポストを使っているという資源化推進担当の瀧澤恭和さんは「放置すると温度が下がってしまうので毎日様子をみていますが、ペットを飼っているようで楽しい。入れた生ごみがなくなっていく様子も面白いと思う」と話す。子どもの環境学習の材料としても良いことから、今後は区内の学校などにも広めたい考えだ。
セットを無料配布
区がモニターに無料配布するコンポストはダンボール箱と基材、スコップ、温度計をセットにしたもの。募集人数は250人で栄区在住の人が対象となる。コンポストセットを配布し、使い方等を説明する講習会(6月14日(木)・26日(火)・7月7日(土)のいずれか/各日午前10時〜11時30分・栄区役所新館会議室)に参加するか、参加できない場合は区役所までセットを取りに来られることが条件。また、区が行うアンケートへの協力が必要となる。
希望者は往復はがき(1人1枚まで)に「コンポストモニター希望」と明記し、住所、氏名、電話番号、講習会の希望日(第2希望まで)を書いて、〒247-0005栄区桂町303-19栄区役所資源化推進担当まで。5月23日(水)必着。応募者多数の場合は抽選。
栄区役所本館入り口には現在、区が行っている「ダンボールコンポスト」を設置しており、誰でも自由に見ることができる。
問い合わせは地域振興課資源化推進担当【電話】045・894・8488まで。
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