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港北区企業レポート【2】 区内の横浜北工業会役員のものづくり企業を紹介します。 限界を決めず、その先へ 東京プロト株式会社

掲載号:2019年9月19日号

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インタビューに答える平良代表取締役社長
インタビューに答える平良代表取締役社長

 労働コストの低い海外の工場に負けないために、「たしかな技術と品質で、自社にしかないモノを作らないと」と話すのは、東京プロト株式会社(樽町3の1の1)の平良重男代表取締役社長だ。

 1970年に前社長の山田昭男会長が、前身の(有)東京プロトを設立。プラスチックの成形を専門に、食品容器の試作品(プロトタイプ)のメーカーとしてスタートした。同社を支えるのは、吸引して材料を型に密着させる「真空成形」と、型に流し込んで形作る「射出成形」の二つの技術。現在は食品容器に加え、産業の精密製品を保管・出荷するトレーの製作等を行う。

 技術に加えて重要視するのが「人間力」。コミュニケーションを大切にし、営業マン時代には取引先へ行くと毎回のように4、5人から相談を受けた。実は射出成形事業が始まったのも営業先での会話がきっかけ。「人間関係から思わぬチャンスが生まれる。それを見逃さないように」

 厚い信頼の裏には、不断の努力がある。その一つがトレーの段積み技術。従来はトレーを積む際に、交互に向きを変える必要があり作業効率が低かった。材料の性質や製造技術から同方向での段積みは不可能と思われていたが、世界初の技術を考案し、業界の常識を打ち破ってみせた。「自分で限界を決めない。なぜできないのか、どうすれば(理想に)近づけるか。その先に答えがある」。“心と技術”でモノづくりを支えていく。
 

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