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港北区 教育

公開日:2025.12.25

太尾小が創立50周年
学校を核に、地域と共に歩む

  • 「50周年バースデイケーキ」披露の瞬間

 横浜市立太尾小学校(館雅之校長)で12月14日、創立50周年記念行事が開催された。午前は児童主体の「太尾小学校50さいおめでとうの会」、午後は関係者による「創立50周年記念式典」が行われ、学校・地域・保護者が一体となって半世紀の節目を祝った。

 同校は1976(昭和51)年、大綱小の分校として誕生し、同年4月に独立開校した。急激な都市化に伴い、2年後には大豆戸小が分離独立するなど、港北区の発展と共に歩んできた歴史を持つ。

 同校最大の特徴は、独自の「地域連携」だ。2015年の40周年を機に、学校を核としたまちづくり指針「ふるさと太尾構想」を策定。「学校・保護者・地域」が三位一体となり、防災教育や「ふるさとまつり」などの行事運営を行ってきた。この取組みは高く評価されており、地域防災拠点としての活動が認められ21年に「防災功労者内閣総理大臣表彰」を受賞。さらに昨年度は、コミュニティ・スクール等の推進が評価され「文部科学大臣表彰」も受けた。

児童主体で「一体」に

 午前の「おめでとうの会」では、式典の目玉として児童たちが手作りした「50周年バースデイケーキ」がお披露目された。制作担当の児童が「他学年と協力して完成させた」と胸を張り、会場全員で「ハッピーバースデー」を合唱。会の最後には参加者全員で校歌を力強く斉唱し、一体感に包まれた。

 午後の記念式典では、特別企画シンポジウム『みんなでつくる 太尾というふるさと』を開催。歴代PTA会長や卒業生、在校生らが登壇し、太尾の過去・現在・未来を語り合った。席上、50周年記念事業実行委員会の竹崎理浩会長が「子どもたちは宝の原石。大人の役割は、その輝きをどう引き出すかだ」と強調した。

 同事業実行委員長の波多野大さんは「子どもたちが成し遂げたいことを支える意識を大切にしてきた。賛同し、力を貸してくれた地域・保護者の皆様に心から敬意を表したい」と思いを寄せた。

未来へのバトン

 児童実行委員長の那須陽菜さん(6年)は「6年生で50周年を迎えられワクワクした」と振り返る。「大変なこともあったが、学年関係なくみんなが助けてくれて、地域の方の力も借りて盛り上げることができた。みんなの力が合わさった太尾小は、とてもキラキラしています」と笑顔を見せた。

 館校長は「50年間、子どもと共に歩み、地域に温かく支えられてきた。これからも地域と子どもがつながり続ける学びの拠点・プラットフォームとして、未来を切り拓く力を育んでいく」と決意を語った。

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