17世紀後半から登場した農具「千歯扱き」に焦点を当てた企画展が3月24日(日)まで、横浜市歴史博物館(都筑区中川中央1の18の1)で開かれている。
千歯扱きは、櫛状に並んだ鉄や木製の歯を使い、稲や麦の穂から籾を取る農具として使われた。足踏み脱穀機の登場する大正時代から昭和時代初期まで、全国的に普及していた。
企画展ではかつて横浜市域で使われていたものを中心に、生産が盛んだった鳥取県倉吉市や福井県若狭地方から取り寄せたものなど、計48点の千歯扱きを披露。また農具に記された文字を辿り、使用者や製造者、さらには行商についても紹介し、様々な角度から千歯扱きの全体像を探る展示となっている。同館に初めて訪れたという青葉区在住の男性(76)は、「古いのは見たことがなかったけど足踏みタイプのものは小さい頃に実家で見たことがあり懐かしく思いました」などと話していた。
今回の催しでは展示物の数にちなみ「SBK48」として、来場者から気に入った千歯扱きを投票する試みも。投票は会期中のみの受付で、応募者の中から抽選で100人に、次回の特別展「N.G.マンローと日本考古学」の招待券をペアで進呈する。
開館は午前9時から午後5時まで。企画展の観覧料は大人300円、大学・高校生200円、中学・小学生100円。同展に関する問い合わせは【電話】045・912・7777まで。
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