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都筑区版 公開:2020年7月23日 エリアトップへ

(株)ショコラボ 伊藤紀幸会長 「一緒にやったほうが良い」

社会

公開:2020年7月23日

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カカオと商品を手に持つ伊藤代表取締役会長
カカオと商品を手に持つ伊藤代表取締役会長

 2016年7月26日―。県立障害者支援施設「津久井やまゆり園」で痛ましい事件が発生し4年が過ぎようとしている。本紙では障害者と健常者が一緒に菓子製造・販売を手掛けているショコラ房を運営する(株)ショコラボの伊藤紀幸代表取締役会長(兼一般社団法人AOH代表理事)に事業内容や障害者との共生などについて聞いた。

「月給3000円?」

 手作りで丁寧に作られた商品は全国の百貨店や高級デパート、企業の中元・歳暮など販路を広げている。そもそも、伊藤代表は何故、ショコラボを立ち上げたのか。

 伊藤代表が29歳の時に生まれた長男には知的障害と身体障害が少しある。長男が養護学校小学部1年の時、教諭から「障害者のほとんどは就職が困難で、運よく就労できても月給3000円程」と言われたことに衝撃を受けた。そこで、脱サラを決意、不動産鑑定士の資格を生かし、会社を設立。障害者が働く会社を興す資金を貯めた。

 障害者を雇用するための店は何をすればよいのだろうか。ある時、妻がチョコレートショップの店内で「パパの好きな、チョコレート屋をやったら?」の一言に開眼。チョコレート等のスイーツ菓子の製造・販売から配達までをワンストップで行うショコラボを立ち上げた。その名には、チョコを意味するフランス語の「ショコラ」に障害者と健常者が「コラボレーション」するという思いが込められている。

「幸せです」

 昨年7月からは企業の協力もあり茅ケ崎南の中村交差点付近に『ショコラ房』をオープンさせた。大きなガラス窓越しに障害者らがチョコレート作りや選別作業に励む姿を見ることができる。「彼らの姿を少しでも身近に感じてもらえれば」と伊藤会長。

 店舗脇には「国籍や障がいの有無に関係なく皆が幸せに暮らせることを目指して作った手作りチョコレート工房 店主」と温かい文字で描かれている。障害者と健常者がともに生きることについて、伊藤代表は「難しいことを考えずに、彼らと一緒にやったほうが良いことができる。楽しいし、面白い。障害者と健常者が一緒にできる仕組みづくりをすればいい」と話す。ショコラ房の作業場には伊藤代表の妻と長男が共に働いている。2人の姿を見て働くことに「すごく幸せです」と笑顔を見せてくれた。

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