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都筑区 文化

公開日:2020.10.01

今西園、皆川園
庭師二人、石に願い込め

  • 完成した作品に手をかける今西さん(中央)と彰太さん(右)、皆川園の皆川さん

  • 皆川さんの作品

 「プロじゃないからね。素人の作品だよ」と笑顔を見せるのは今西園の今西稔さん(73)。昨年の1月から仕事の合間や休日に石像作りを行う。神社の世話人をしていたことや、現役で元気に仕事ができることへの感謝を込めて石を彫り始めた。下絵描き等を手伝う孫の彰太さん(22)は、「素人だと話すがプロのよう」とこぼした。

 「十二支を全部作ろう!」と取り組みはじめた今西さん。現在トラまで出来上がり、完成した石像は正月に八幡神社に飾られる予定だ。「石質により作り方が全く違う。木彫りとは違った力強さが石彫りにある」と魅力を語る。

 造園組合の仲間で共に石像づくりに励むのは皆川園の皆川善康さん(66)。コロナ禍で不安定な世の中に安寧の祈りを込め石像や仏作りを行う。「見様見真似で作っていたけど、最近では本業の造園工事にも行かされている」と話す。お互いをよきライバルと語る二人。今西さんは「皆川園に負けたくないという気持ちが原動力だ」と白い歯を覗かせる。2人を見る彰太さんは「試行錯誤しながら成長し合っているように感じる」と話した。

 今西さんは、「プロではない、趣味だからこその視点でこれからも作品作りに励んでいく」と力を込めた。

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