新型コロナウイルスが流行している中、インフルエンザなどの呼吸器感染症が減少したのに対し、横浜市内では風邪を引き起こす「ライノウイルス」の検出率が10歳未満の子どもで例年の2倍以上になっている。4月23日に公表した横浜市衛生研究所の検査情報月報4月号でわかった。
同研究所の発表によると、ライノウイルスは風邪を引き起こすウイルスの一種で、風邪の原因の2〜3割を占めるという。抗原性の違いから100種類以上が存在することが知られ、子どもの場合は下気道炎や喘息増悪化に関係するとも考えられている。
ライノウイルスは、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどの呼吸器系ウイルスとは異なり、エンベロープといわれる表面の脂質膜を持たないため、アルコール消毒液が効きにくいという。新型コロナウイルスの流行拡大後、横浜市内で検出されたのは、コクサッキーウイルスとアデノウイルスで、いずれもエンベロープを持たないウイルスだった。
同研究所はライノウイルスの流行にはこうしたウイルスの安定性も関係している可能性があるとして「石鹸と水を使う手洗いによって、ウイルスを洗い流すことが有効」と呼びけかけている。
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