公益社団法人「緑法人会」が県立田奈高校で生徒に無料で朝食を提供する取組を行っている=写真。昨年6月に開始し、週に2回のペースで実施。生徒からの評判も上々のようだ。
「♪田奈高校で朝食を♪」と題し、朝食を食べていない生徒の生活習慣改善を通じ、学習意欲を高めることなどが目的。県教育委員会が、キャリア教育などで普段から同校と協力関係にある緑法人会に委託して実施している。
実施日は長期休業中を除き、原則火曜と木曜の朝7時30分から8時30分まで。回を重ねるごとに利用者も増え、現在は全校生徒200人に対して60人弱が利用する。緑法人会が飲料や牛丼、海鮮丼、パン、おにぎり、総菜などを毎回用意しているが、「高校生にお腹一杯食べてほしい」と会員から寄付を募り、委託予算を超えて内容を充実させるなど、力を入れて対応している。
生徒たちが専用の部屋で朝食を食べる中、会員も積極的に話しかけ、コミュニケーションをとる姿も。朝食を介して生徒の居場所づくりや教職員以外の大人と話す場にもなっている。
卒業式を翌日に控え、3年生の登校日となった3月1日にも実施。ひな祭り特別メニューも用意される中、3年生には「卒業おめでとう」と声が掛けられ、賑やかだった。利用した3年生は「みんなで朝ごはんを食べるのは新鮮で楽しかった。思い出ができた」と感謝を話し、会員の徳江壽一さんは「生徒とも顔見知りになって、喜んでもらえるのがうれしい」と思いを語っていた。
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